若き”紛争屋”

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081108/trd0811080327004-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081109/trd0811090406000-n1.htm

伊勢崎 賢治氏の武装解除は以前読んでいて、こういう仕事をやってる日本人も居るのだなと大変興味深く思ったのだが、ここにも若き”紛争屋”が活躍しているようだ。

しかし、”自宅でお菓子をつまみながら新聞を読んでいて、ふと写真に目がとまった”とか”「世界のしくみはどうなっているんだろう」と疑問がわいてきた”という程度のキッカケからアフガニスタンで日本大使特別補佐官として軍閥武装解除という所まで突き進めてしまうのは、すげぇ行動力だなぁ、と思ってしまう。

思想が右だろうが左だろうが、護憲だろうが改憲だろうがそんな事はどうでも良くて、大切なのはこういう目に見える行動だと思う。

ところで、リベラル派とか護憲派の人達の主張、或いはわが国の公式見解などを見聞きして思う所がある。

平和と戦争反対を喧伝する立場なればこそ、PKOでもPKFでも紛争解決の為の国連ミッションであれば積極的に参加すべきだし、そういう場に常に出て行って紛争解決へ真剣に取り組むべきではないのか。
こういう活動をやってるNGOへの支援を、それが国内の組織であろうと無かろうと支援・協力して問題に取り組む態度を取るべきではないのか。

平和主義が国是と嘯くのなら、紛争の根絶、戦争の根絶に徹底的に努力すべきだろう。
中東へ乗り込んでいって劇的な和平を成立させろとまでは言わないが、何故六者協議でも両岸問題でも日本は解決に向けた主導的役割を果たしていない?
そうなろうとして失敗したというのなら未だ解るが、果たして失敗する努力はなされたのだろうか。

結局の所、我々には紛争解決・平和達成への気持ちが足りないという事ではないのか。

現場で厳しい条件でも頑張っている優秀な方々がいるだけに、疑問は尽きない。