NetBSD-currentにはschedcpu()がない

revision 1.188より、NetBSD-currentではschedcpu()が無くなっている。

これは、スケジューラのモジュール化を進めていく中でschedcpu()をモジュール固有の機能/モジュール間で共通の機能に別けて整理し直した為と思われる。

schedcpu()はsched_pstats()に名称変更され、lwpを順に見ていくループの中でkern/kern_runq.cにあるsched_lwp_stats()を呼び出し、これがsched_4bsd.c/sched_m2.c(スケジューラモジュール)のsched_pstats_hook()を呼び出す。

この中で、スケジューラ固有の方法でプライオリティの再計算を行っている。

何故このような形に再構成する必要が有るか、の議論はこの辺りで行われている

スケジューラのモジュール化を行った当初はschedcpu()をsched_4bsd.cにまるごと持ってきただけだったのだが、それは違うでしょ、って議論になって現在の形で落ち着いたものと推測。