陳水扁逮捕

http://sankei.jp.msn.com/world/china/081112/chn0811122121009-n1.htm
わざわざカメラマンの前で手錠をかける警察(=国民党)も、わざわざそれを大げさにこちらに見せるパフォーマンスをしたり殴られたとか言ってみたりする陳水扁側(=民進党)も、どちらも政治ショーとしか思えないようなやり方だ。

そもそも金絡みの疑惑で人気を落として政権を奪われたのだからいつかこうなる流れだったのかもしれないが、産経新聞の言うように非常に危険ではないか。
理由は中国が攻勢を強めてくるから、だけではなくて、本質的に2つの異なるアイデンティティを持つグループ(本省人外省人)が存在し、それぞれに政党を持って対立する構図になっている為だ。
しかも、中国に対するスタンスがえらく違う。
党間の抗争が中国との抗争よりも重要視され、中国よりも相手の党が敵であるような感覚を生んでしまえば、そこに付け入られるのではないか。

なんとなく、去年訪れたアイルランドを想像してしまった。
あの島ではUKからの移民であるユニオニストと原住民であるナショナリストが対立し、結局北アイルランドをUKに残したまま独立したせいで今にまで紛争を引きずっている(ほぼ解決されたが)。
その北アイルランドアイルランド島に対する面積比は約15%。外省人の台湾に於ける人口比は10〜15%程度と言われていて、なんだか雰囲気的に似ている気がする。

もっとも、もし台独を一方的に宣言してしまえば15%もクソもなく、めでたく半世紀ぶりに中国統一となるのかもしれないが。