東京都檜原村潜入記録
正月を機に、以前より気になっていた檜原村に行くことが出来たので、再度訪れる時に便利なようにここに記録を残しておく。
檜原村とはどこだ?
八王子の西、サマーランドを経由して武蔵五日市駅から秋川渓谷に入り更にずっと山道を登っていった所にある小さな山村で、島嶼部を除いた東京都の本州における唯一の村。或いは東京のチベット。
(檜原村とは)
東京の一番奥として良く話題に上がる奥多摩駅・奥多摩湖の辺り(奥多摩町)からは南側に位置している。
村内の約60%の地域が秩父多摩甲斐国立公園の指定地域で、村内に鉄道駅はなく、最寄り駅は武蔵五日市駅で場所によっては駅からバスで65分かかるというようなところ。
おんせん&はっかそん候補
温泉宿でハッカソンしたいなぁ、と思って良さそうな場所を探している時に、日本秘湯を守る会のWebサイトで「東京都」で検索したら蛇の湯温泉 たから荘が表示されて、ここいいかもしれないなぁ、建物古くてステキだし雰囲気もあるし、檜原村行ってみたいし…と、気になっていた。
本日の潜入記録
2014年1月2日、家族でふらりと檜原村へ旅行に行くことになったので、下調べを兼ねて色々偵察してきた。
登戸から出発し、中央道調布ICから上野原ICへ、そこから山道で檜原村へ入り数馬の辺りで昼食を食べ、払沢の滝→神戸岩と見学してから、武蔵五日市方面へ山を下りて、道の駅八王子滝山に寄って買い物して帰った。
以下は各ポイントに関するメモ。
上野原ICから数馬地区への道
数馬地区は五日市〜秋川渓谷を経由して入ると一番奥の方なのだが、上野原ICから山を越える道で行くとそこを越えた辺りに出るので近道なようだ。けれども、こちらの方が道は悪かった気がするので、こわい道が嫌だったら五日市〜秋川渓谷側から入った方がよさそう。
とてもとても登っていく。
特に積雪・凍結はなかった。
数馬の湯
近代的な建物の日帰り温泉施設。
定休日の月曜以外はいつでもやってるようなので、確実に開いてる場所を探すならここなのだろうが、なんだか建物が風情ないなということで今日はパスした。
蛇の湯温泉 たから荘
数馬の湯から車ですぐ。
築500年の合掌造りのすごい建物の温泉旅館(日帰り入浴可)。
是非ここを利用したかったのだが、そもそも不定休(要連絡)となっている上に正月だったので前日(※1/1)に電話しても繋がらず、現地に行ってみたら案の定休業日のようだった。ここは前々から連絡しておかないとダメかもしれない。勿論インターネット予約みたいな便利なものはない。
建物の下は川が流れていて、雪が残っていて寒々しい感じだった。
この地点ではau 3Gは感度良好。
露天風呂なし、源泉温度10度の鉱泉らしい(数馬の湯とは別の源泉)。
その後色々と調べてみたら、旅館は他にも何軒もあるが温泉があるのはここだけだと分かった。
三頭山荘
たから荘から車で数分。
こちらも築400年の合掌造りの古民家を使っている旅館と言っているが、屋根は瓦に変更してしまっている模様。
こちらは定休日が明記されているので急に行く場合も安心そうだ。
今回はここで温泉と昼食をとるつもりで行って確かに目的は達せられたのだが、よくみたらここの温泉は人工温泉だった(日帰り入浴可)。
ここに泊まって天然温泉入りたいなら数馬の湯に行くとよいかも。
一応露天風呂あり。
お食事は山菜小皿料理や川魚の定食、すいとんなど、結構いろいろな選択肢があって、とても豪華。
4人で山菜小皿料理とすいとん、馬刺しを注文したが、珍しい山菜も色々食べれたしとてもおいしかった。
ランチ場所をこの辺りで選ぶならここが良さそうかもしれない。
本館2Fは資料館という名のガラクタ置き場になっており、とても古いものが沢山あった。
3Fまであったけど、昔はこの上の方の階は養蚕に使っていたようだ。
この地点ではau 3Gが入らず、1x接続になってしまいインターネットは使えなかった。
お土産に、昼食で食べておいしいとおもった「わさび漬け」と「のびる味噌」を購入。
兜家旅館
三頭山荘の隣。外から建物だけ見てきた。こちらも築200年の合掌造り茅葺き屋根の建物。
Webサイトをみると一番高いプランだと一泊3万を超えており、他の旅館より高級なのかもしれない。
ここも人工温泉。泊まって天然温泉入りたいなら数馬の湯に行くとよいかも。
インターネット接続:浴室付き客室有線LAN・新館エリア無線LANらしい。
ここでもau 3G入らず1x接続。
都民の森
今回は正月で休館だったのでパス。
(Webサイト)
三頭山の登山口で資料館や工芸センター、レストランなどがある施設らしい。
おそらく兜家旅館から車で数分だと思われる。
数馬の一番奥の辺りで一番標高が高い地点なのではないかと思われる。
奥多摩周遊道路
今回は行かなかった。
都民の森から北に向かって山を越えて奥多摩湖へ至る道。
「東京都で一番高い道路」らしい。
危険なので夜は進入禁止らしい。
山城
今回は立ち寄らなかった。
築670年、登録有形文化財の合掌造りの旅館。
宿泊は一日2組様限定で、ある程度人数集まれば貸し切りとのこと。
ここも人工温泉。泊まって天然温泉入りたいなら数馬の湯に行くとよいかも。
当館ご利用のお客様で檜原温泉数馬の湯に行かれるお客様には450円でご利用いただけるご優待券をお渡し致しますとのこと。
インターネット接続(無線LAN形式)・インターネット接続(一部、LAN形式)らしい。
数馬地区から払沢の滝への道
正確に記録していないが、45分程度かかったように思う。
特に積雪・凍結はなく、上野原から登る道と比べてよい道だった。
数馬地区の標高の方が高いので、徐々に下っていく道。
払沢の滝
東京都で唯一の日本の滝100選、らしい。
厳冬期に美しく 結氷することでも知られていますとのこと。
今回はそれほど冷え込んでなかったので、滝の脇に氷柱が成長しているのが見れる程度であった。
4月〜11月にはじゃがバーガーや檜原やきそばが食べれる出店とかがオープンしていたりするらしいが、今回は何もなかった。
払沢の滝から神戸岩への道
それほど距離はないが、途中からかなり道が悪い。狭くてぼろぼろな道を走りたくないならばやめておいた方がいい。
積雪・凍結はなかった。
神戸岩
神戸川上流にある高さ約100m、幅約140mの大岩壁がそそりたつ、豪快な岸壁。目の前に大きく立ちはだかる自然芸術は圧巻、らしい。
遠巻きに眺めるだけでもおもしろい風景なんだが、岩と岩の隙間を歩くことが出来て、これが足場がかなり悪い。
山の中で鎖場歩いてる人は平気だろうけど、そういう経験がなくて自信もないならやめといた方がいいかもしれない、ここじゃ怪我しても救急車が永遠にこなそう。
冬場は凍結してる可能性もあるし。
車で神戸岩の隣にある古くて細い橋を渡って、古くて真っ暗なトンネルを抜けると神戸岩の反対側に出れるようだが、めっちゃこわい感じだったので車で行く勇気はでなかった。
檜原村から武蔵五日市付近までの道路
村役場の辺りから秋山渓谷を通り過ぎて街に出るまで、ずっと下っていく道路。
道はよいのでこわくはない。
積雪・凍結はなかった。
山を下りるとそれまでの秘境のような風景から一気に街にでる感じで、おもしろい。
まとめ
割と簡単に行けるのに、すばらしい景色と秘境感が満喫できた。
が、温泉はそれほど豊富なわけではなさそうで、温泉を第一目的に考えるならば微妙だろうか。
場所によっては3Gすらあやしいのでハッカソンむりかなぁと思ったが、よく調べてみたらインターネット回線を整備している旅館もあるのでその辺りを検討するのもよいかもしれない。
正月休みで開いていない施設も多かったが、そもそも12〜3月は営業していないという施設も多かったので、春〜秋に行った方が色々開いていてよいかもしれない。が、雪が積もった合掌造りの旅館を見に行くのも、それはまた、とてもよいと思う。
雪の季節はスタッドレスタイヤで行くのを絶対に忘れないようにしたい。